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小沢さんの本音
田原総一朗です。 僕は、小沢さんは代表選に出たくなかったはずだと考えている。 出ると負けるからだ。 小沢さんの出馬に対する国民の反対の声は強い。 もし代表選に出馬して負ければ、小沢さんの政治生命は終わる。 小沢さんとしては、出馬しないで生きながらえる方法を考えていたのだと思う。 だから、出ない事を前提として鳩山さんを通して菅さんに色々注文を付けていた。 鳩山さんも小沢さんの気持ちを分かっていたはずだ。 だからこそ、何度も菅さんに会いに行き、妥協点を見いだそうとしたのだと思う。 問題は菅さんがどこまで妥協するかだった。 僕は菅・鳩山会談で、トロイカ+1を両者が了承した事で 小沢さんの出馬はないと思った。 トロイカ+1ということは、仙谷さんと枝野さんを外すということだからだ。 だが、後任の名前を小沢さん側が求めたのに対して、菅さんは出さなかった。 これが小沢さんが出馬を決意した要因だと思う。 小沢さんは本当は総理にはなりたくないのだと僕は思う。 小沢さんの出馬表明を見ても、 総理になって何をやりたいのか何も言っていない。 もし、小沢さんが代表選に勝ったら、総理大臣と党代表を分ける 「総代分離」になるのだろうか。 もしそうなったら、民主党は大変なことになる。
僕には納得できない
田原総一朗です。 小沢さんの出馬表明を知って驚いた。 鳩山さんが繰り返し、菅首相支持を表明し、 小沢さんの不出馬を前提に菅・小沢の間を調整すると強調していたので、 僕は、「小沢出馬はない」と強く思っていた。 ところが、鳩山さんは一夜で菅支持から小沢全面支持にひっくり返った。 先日、都内のホテルで鳩山さんとばったり会った。 鳩山さんはえらく怒っていた。 その日、鳩山さんは菅さんに「挙党体制で行こう」と求めて、断られたらしいのだ。 問題はその挙党体制の中身だが、鳩山さんは、小沢不出馬の条件として、 小沢さんの幹事長就任、そして仙谷官房長官の更迭を強く求めたようだ。 これでは、菅さんはのれるわけがない。 或いは鳩山さんは、菅さんがのめない事を承知で求めたのだろうか。 もちろん小沢さんが鳩山さんに要請したのだろう。 それにしても、なぜ小沢さんは出馬にこだわったのか。 1週間ばかり前、民主党のある議員に 小沢さんの出馬に対するこだわりについて聞いた。 「このままでは小沢さんは政治と金の問題で 汚れた政治家で終わってしまう。 小沢さんは、検察が取り上げた事件については 白だと確信している。 だから、身の潔白を国民に認知させる為には 代表選に出馬して勝つしかないと思っている」 と言うのである。 小沢さんの気持ちはわからないではない。 しかし、身の潔白を認知させる為に出馬すると言うのでは、 民主党のあるべき姿も、この国の事も考えてない、という事になるのではないか。 小沢さんは色々論理を組み立てるだろうが、僕には納得できない。
8月15日
また8月15日がやってくる。 1945年8月15日、これが僕の原点である。 僕は小学校の5年生だった。 5年生の1学期まで先生や校長先生や偉い人は皆、 「この戦争は侵略国、米英に対する正義の戦いである」 と毎日のように強調し、 「君らは、天皇陛下の為に死ね。大東亜共栄圏の捨石になれ」 と教えられた。 ところが、夏休みに戦争に負けた。 すると、同じ先生達が2学期には 「日本の戦争は侵略戦争だ。戦争を起こした人間達は犯罪者だ」 と一説した。 価値観が180度変わったのである。 先生に 「5年生の1学期まであの戦争は正義の戦争だったのではないか」 と言うと、先生は 「そんな事は絶対口にするな。日本は悪い国なのだ、そう思わないと君らの人生はないぞ」 と言われた。 この時から 「偉い人の言う事は信用できない、 特に偉い人が大きな声で言う事は信用できない、 世の中の常識は信用できない」 と思うようになった。 これが僕の原点だ。 その事が、僕がジャーナリストとしての 道を選んだ要因になっていると思う。
戦争の記憶
「日本のいちばん長い夏」を見てくださった方から たくさんのメッセージをいただきました。 ありがとうございました。 僕が戦前に成人だったら、 志賀義雄さんのように 刑務所に長年いれられながら 戦争反対を貫けたかどうか。 正直言って自信はない。 志賀さんは立派だったと思います。 戦時中、大新聞は全部、戦争賛成でした。 これは弾圧の為ではなく戦争が近づくと、 戦争に賛成しないと新聞が売れなくなってしまったのです。 そして大新聞が賛成に転向すると 雑誌や単行本等が大弾圧されました。 このことを忘れてはなりません。 敗戦の時、僕は5年生でした。 率直に言って3年生くらいまでは日本が勝つと思ってましたが、 玉砕玉砕が始まって、これはダメだと思いました。 5年生になると 米軍がいつ日本に上陸するかと言う話題がもっぱらになり、 九十九里に上陸し、僕が住んでいた彦根には 約2ヶ月かかると言うことで、それまでの命だと思ってました。 国民の多くがこういう気持ちだったと思います。 僕は近所の人達と一緒に玉音放送を聞いたのですが、 雑音が多くて内容がよくわかりませんでした。 近所の人達は「たえがたきを耐え、忍びがたきを忍び」 と言う言葉があるので、戦争は続くのだと言っていました。 午後になって、市役所の人がメガホンで 「戦争は終わった」と言って回ったので、 「あぁ、負けたんだな」とわかりました。 「日本のいちばん長い夏」をご覧になった方から、 番組への感想と戦争についてのご意見、体験談等を 本当にたくさんいただきました。 こうした体験などを読ませていただき、 今後も戦争に語っていきたいという思いを新たにしました。
民主党のシナリオとは?
参院選で有権者は、民主党を敗北させた。 だが、その結果、政界はバラバラとなり 民主党は全く法案が成立できなくなった。 必然的に政界再編が迫られる。 みんなの党は10議席と多いに勝ったが、思惑が狂った。 民主党が51、52に留まっていれば、 みんなの党と組めば法案が成立したのだろうが 負けすぎたのでみんなの党と組んでもダメである。 小沢一郎さんが自民党との大連立を 図る可能性もなきにしもあらずだが、 検察審査会の議決はたぶんクロと出るので 表立っては動けない。 菅さんも責任問題に蓋をしたままなので 大きな動きはできないだろう。 民主党は、どこへ向かうのだろうか?
普天間問題への僕の思い
田原総一朗です。 何人もの人から 「田原は鳩山首相や官邸を批判しておいて、 急に、マスコミが批判すると それを批判しだしたのはおかしい」 と、ご意見をいただいた。 率直に言うと僕は、 普天間基地の移設問題で鳩山首相は 本当は昨年のうちに沖縄へ行き誠意を持って謝罪し、 沖縄の人々と何度も話し合うべきだったと思う。 少なくとも、3月までには是非、沖縄に行くべきであった。 5月決着と言ってるのならば、これが限度であった。 だから僕は、 普天間問題で鳩山首相、並びに官邸や担当大臣たちも きわめて厳しく批判した。 5月4日に鳩山首相は沖縄訪問した。 首相になって初めてである。 あまりにも遅すぎる。 翌日、新聞各紙は鳩山一行の沖縄訪問を手厳しく叩いた。 朝日新聞から産経新聞までが競いあうように叩いた。 それを見て僕は違和感を覚えた。 僕も叩いたのだが、 各新聞が一様に叩いているので、 これは危ないと思った。 論調が一様になるとこれは危険だと感じる。 反対の立場に立たねばと思うのである。 各新聞はそれぞれ普天間問題を いかにすべきかを主張すべきである、と思った。 なぜ主張しないのだろう。 主張するのを恐れて、 批判に逃げているのではないかと感じた。 そこで、僕なら一体どうすべきなのか、 と言うことを考え、5月8日鳩山首相に会いにいった。 僕は、鳩山首相になぜ3月以前に沖縄へ行かなかったのかと聞いた。 なぜ、徳之島の15000人の反対集会の前に 徳田さんに会わなかったのかと聞いた。 鳩山首相の回りのスタッフがその必要がない、 と鳩山首相を止めたようだった。 5月4日の沖縄訪問も反対したようだった。 本当に遅すぎる、甘すぎると思う。 … 続きを読む
こんな首相は前代未聞だ
田原総一朗です。 鳩山首相の沖縄訪問には どの新聞もテレビもおおいに戸惑っているようです。 色んな表現はあるが、 ようするに戸惑っているのです。 なぜこの時期に沖縄を訪問したのか。 誰が考えても名護の市長選の前、 つまり昨年中に訪問すべきでした。 更に徳之島の三町長と会う前に 徳之島への移転を言ってしまった。 なぜわざわざ9万人反対集会の後に訪問するのか。 なぜ徳之島の1万5千人の反対集会の後に三町長と会うのか。 矛盾だらけです。 この矛盾だらけを、 なぜ、鳩山さんがやってしまうのかと言う疑問。 これを素直に言うのは幼稚すぎるとでも マスメディアは考えているのだろうか。 鳩山さんという人は、よほど育ちがいいのか、 事前の根回しとか裏工作をやる気が全くないらしい。 こんな首相は前代未聞である。 仲井真知事も名護の市長も徳之島の三町長も 呆れ返っているのではないか。 ところが鳩山首相にはひるみも絶望感も全くない。 これから何度でも沖縄を訪問すると言っている。 僕のような普通人には考えられないが、 鳩山さんは全て真っ正面こそ誠意、 事前工作や裏交渉などは不誠意だと考えているのではないか。 常識的には無茶苦茶だが、 意外に沖縄も徳之島も鳩山ペースに乗る。 少なくとも宇宙人首相は これしかないと思い込んでいるのだろうか。 さて、5月8日(土)午前10時~ BS朝日「激論!クロスファイア」は 「総理の沖縄訪問に成果なし 小沢氏には“起訴相当” 鳩山政権はもう限界…!? 民主党のキーマン直撃!」 です。 出演者は、 仙谷由人(国家戦略担当大臣) 細野豪志(民主党副幹事長) … 続きを読む
最初にお金を提示したのは田中角栄さんだった
検察審査会で小沢さんの政治と金の問題が起訴適応となった。 検察の不起訴がひっくり返ったわけだ。 小沢さんは一体どうするつもりなのか。 自民党が政権をとっていた時代は幹部に疑惑事件が生じると証人喚問や参考人招致に応じてきた。 ところが民主党は数の力で一切応じていない。 僕は、心情的には民主党がせっかく政権をとったのだから、何をどこまで出来るのか見守りたいのだが、なぜ鳩山さん、小沢さんは、敗北へ向けて走りたがるのか。僕だけでなく、民主党のほとんどの議員も困惑してるはずだ。 民主党の議員達はなぜそれを口に出して言えないのか。だらしないと思う。 小沢さんの問題は検察は不起訴と判定し、選ばれた市民達、検察審査会が起訴相当と判定した。 判定が対立したわけで、これで早急に判断を下すのは危険である。 小沢さんは少なくとも国会で説明すべきである。 ※ ※ 野中広務さんが、那覇市内での講演の中で、官房長官在任中に(98年7月~99年10月)、何人か評論家に機密費から数百万円を渡したことを明らかにした。 また、機密費の提供を拒否した評論家として野中さんが私の名前を挙げた。 http://bit.ly/aTrqJs この件で、私の公式サイトにも問い合わせがあった。 野中さんが言ったとおり、私は機密費は受け取りを拒否した。 そもそも最初にお金を提示したのは田中角栄さんだった。 貰う訳にはいかないが、断れば喧嘩になる。考えに考えて受け取らなかった。 それ以後は楽だった。 田中さんに断ったのだから貰う訳にいかない、と言うと誰もが納得してくれた。 私は、機密費を受け取らなかったことで、野中さんの顔を潰したことになる。 その私に対して、野中さんが筋を通してくれた。 それについては、うれしく思う。 さて、明日、5月1日(土)の 、BS朝日「激論!クロスファイア」(10:00~)は、「事業仕分け・第2弾の成果は!? “仕分け人”を直撃!」というテーマでお送りします。 ゲストは、 ・枝野幸男(行政刷新担当大臣、衆議院議員) ・蓮舫(民主党参議院議員)・高橋洋一(嘉悦大学教授) です。どうぞお楽しみに! それと、今晩の「朝まで生テレビ」のテーマは、「平成の龍馬は誰か?」です。 出演者は 藤末健三(民主党・参議院議員)今井雅人(民主党・衆議院議員)山本一太(自民党・参議院議員)浅尾慶一郎(みんなの党・衆議院議員)斎藤弘(日本創新党政策委員長、前山形県知事) 荒パスカル(通訳・翻訳家)猪子寿之(チームラボ(株)代表取締役社長)勝間和代(経済評論家)高橋洋一(元財務官僚)歳川隆雄(ジャーナリスト)堀江貴文(元(株)ライブドア社長)渡部恒雄(東京財団上席研究員) ぜひ見て下さい! ●脳科学の第一人者・茂木健一郎さんと徹底対論した最新刊 『アタマがよくなる勉強会』が大好評発売中! ⇒ http://bit.ly/dszllI (詳しい内容を、ご覧いただけます!) ●公式TWITTERも始めました。 田原総一朗の公式ツイッターはじめました。 よろしければぜひフォローください! ⇒ http://bit.ly/ceoj6j
鳩山さんがノイローゼにならない理由
田原総一朗です。 新聞やテレビでは米軍基地の移設を巡って、 「鳩山さんがぶれまくっている」と報じられているが 実は全くぶれていないのではないかと 私は思います。 鳩山さんは、 「沖縄の人達に迷惑をかけたくない。 だから沖縄以外にもっていきたい」 最初からずっと、 このように考えているのではないでしょうか。 鳩山さんは今、 本気で徳之島への基地移設を 考えているのではないかと思います。 徳之島で15000人の大反対集会が行われました。 これを見た人の大半は、 「徳之島への移設なんて、全く現実味がない」 という意見を持ったと思いますが、 そんなことでは、 鳩山さんはぶれないと思います。 また、 「結局、普天間凍結になるのではないか」 という批判も氾濫するでしょうが、 鳩山さんはぶれないに違いありません。 「沖縄の人に迷惑をかけたくない」 とひたすら思っているからです。 そして、 「その思いは沖縄の人々にも国民にも理解される」 と思い込んでいるに違いありません。 そうとでも考えなければ、 鳩山さんがノイローゼにならない理由が、 私には理解できません。 さて、明日、4月24日(土)の BS朝日「激論!クロスファイア」(10:00~)は、 「女たちが時代を変える!」というテーマでお送りします。 ゲストは、 ・小池百合子さん ・阿部知子さん ・小宮山洋子さん ・香山リカさん です。 … 続きを読む
中国で感じたこと
4月5日~7日に東京で日中ジャーナリスト会議を行った。第五回目だ。 この会議の最終日のディスカッションは、5月3日(月・祝)17時~ NHKBS1で放送予定だ。 ぜひ見てほしい。 また、4月12日~14日まで、上海に行ってきた。 驚くことがたくさんあった。 上海の人口は2千万人を超えている。東京の約2倍だ。 出稼ぎにきている人は更に2~3百万人いる。 世界一の大都市である。 日本人の数も、約8万人。ロスやNYを超えて、これも世界一である。 万博を直前にして活気に燃えている。 僕はあっちこっちへ行くのに東京の感覚のまま車で2~30分のつもりでいたら 全部、1時間以上かかり、改めてその広さを思い知らされた。 チョウケイセイ元大臣が、僕が上海へ行くと知ってわざわざ北京から来てくれた。 そして、上海の共産党の幹部達と2時間以上話し合った。 上海の大学教授達も15~6人集まって、ディスカッションをした。 日本の上海の総領事やアメリカ総領事にも会った。 これまで日本は、アメリカをモデルにしてやってきた。 しかし、中国のGDPが日本を越えた今、 中国モデルという事を考えなければならないのではないか、と思わせられた。 中国は共産党の一党支配で問題も様々であるが、ともかく決定が早い。 そしてアセアンやアフリカで大活躍している。 日本は決定が遅くて、いつもタイミングを外している。 それにアメリカやヨーロッパが不況にあえいでいる中で、10%以上の高度成長を続けている。 学者達とのディスカッションで、私は質問した。 「日本では昨年、ずっと政権の座にあった自民党が選挙に敗れて民主党が政権の座に着いた。 選挙によって政権交代が行われたのである。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど 旧西側の国々は、いずれも選挙によって政権が変わるのが当たり前になっている。 それに対して中国では選挙というものがない。経済では少々の自由があるのに、 政治では競争の自由がない。これは、健全なのか?不健全なのか?」と聞いた。 学者達は、しばらく沈黙して一人が「確かに日本は自民党から民主党に変わったけれども、 大した変化がおきてないではないか」と言った。 更に「なまじっか選挙があるので、自民党も民主党もいわゆる世論迎合になっている。 早い話が870兆も借金があるのに、自民党も民主党も消費税を上げられない。 欧米の国々はいずれも消費税が10%台後半、スエーデンは25%である。 それに対してわずか5%。低すぎる。これをあげられないのは世論迎合以外の何ものでもない。 民主党が普天間の米軍基地への移設が決められないのも世論迎合ではないのか。」 中国側のこうした意見はいずれも一理ある。 僕はあえて言った。「選挙があるよりないほうがいいのか?」 すると、しばらく沈黙が続いたあと「今、中国でもっとも必要なのは民主化と言うことである。 中国共産党の民主化が必要である。このままでは、中国はやっていけない。 … 続きを読む