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僕が関心を持てない理由

田原総一朗です。 はっきり言って、民主党の代表選はもう決着済みだと僕は思う。 菅さんの再選で決まり。鳩山さんもそれで賛成だ。 ただ、この機会に鳩山派や小沢グループの人達が 存在理由を示すために様々言っているだけだろう。 僕が、菅さんVS小沢さんに興味がないのは、 二人とも終わった人だと思うからだ。 民主党は菅さんと鳩山さんが繰り返し代表をつとめた後、 世代交代の為に岡田さんになり、 更に若返って前原さんへと世代交代が行われた。 前原がメール問題でしくじったので 奥座敷にいたはずの小沢が代表になったに過ぎない。 そして、小沢さんが西松問題で辞めたので、 退いたはずの鳩山さんが登場し、 鳩山が辞めると同じく退いたはずの菅さんが登場した。 単純に若返りが良いと言ってるのではない。 しかし、民主党に必要なのは、 古い人達の対立ではない。 だから、今回の民主当選には、僕は関心を持てない。

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3時間も討論をした

先日、ドリームインキュベータの役員会で 三時間に渡る大討論をした。 率直に言えば僕は、アメリカの経営者達を信用していた。 ところが強欲をコントロールできなくて、アメリカの金融業界は破綻した。 オバマ大統領は大金融規制を実施しなければならなくなった。 これは、自由主義経済の否定である。 マルクスが資本論を書いた時は 強欲資本家達が労働者から露骨な搾取をしていて、 資本主義は破綻するとみられていた。 その後、経営者達の倫理観が働いて資本論は過去の遺物と思われていた。 だが、これでは第二のマルクスが必要になる。 「なぜ経営者達はこれほどだらしないのか」 と大討論した。

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民主党苦戦の理由・消費税

参院選を直前に控えて 民主党が非常に苦戦をしている。 朝日、読売はじめ各紙の予想では、 なんと民主党は50議席を割る可能性が強いようだ。 その主たる原因は消費税にある。 菅首相は自民党が消費税10%を打ち出したのを受けて、 民主党も10%と言う数字を表明した。 これが菅内閣の支持率を下げるきっかけになった。 朝日新聞では当初は60%あったのが、ついに39%となり、 読売新聞は64%あったのが、45%となった。 振り返れば、消費税を打ち出した首相は いずれも失脚している。 消費税を導入した竹下登首相、 消費税を3%から5%にあげた橋本龍太郎首相。 消費税を上げることに対する国民の反発は凄まじい。 一つには、菅首相は周到な用意もなく 唐突に引き上げを発表した。 朝日新聞、読売新聞をはじめ全国紙は 消費税値上げを認め、反対意見は皆無だった。 全国紙、そしてテレビも 消費税についての本腰を入れた論議をしなかった だから菅さんはついそれが常識だと 安易に捉えてしまったのだ。 確かに日本の借金は870兆あり、 GDP比率で180%に達している。 こんなに財政が悪化している国は他にない。 更に、イギリス、フランス、 ドイツなどヨーロッパ各国は消費税が20%近いのに 日本は5%とずば抜けて低い。 こういう数字を見ると、消費税の値上げが当然で 10%はまだ少なすぎるとさえ思える。 それに、現在は実は数字の上では景気は良いのだ。 1~3月のGDPの伸び率は+4.9で、5~6月も悪くない。 しかし、景気が良くなったと実感できるのは 東京、名古屋、大阪くらいしかない。 地方、特に参院選で言えば一人区は景気が悪い。 こういう地方の人々にとっては、 景気が悪いのになぜ消費税を大幅に上げるんだと、 いずれも大反発、大反対だ。 実は大新聞、そして全国ネットのテレビは、いずれも東京にあり、 … 続きを読む

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日本はなぜ、弱くなったのか

よく「失われた20年」と言われる。 確かに20年、世界の中でも日本の地位は どんどん下がっていく。 例えば、一人当たりのGDPは 2000年には世界で3位であったのが、 2008年には23位に落ちている。 総合国際競争力も、 90年には世界第一位であったのが、 2010年には27位に落ちている。 なぜこれほど落ちたのだろうか。 実は、国際社会の中で日本の技術力は高い。 にもかかわらず、 商売が下手になっているのである。 例えば昨年の暮れ、 アラブ首長国連邦が原子力発電所の発注をした。 実はこれから世界は原子力発電の時代である。 中国を始め、アジアの国々で 原子力発電所がどんどん作られる事になる。 そして日本の原子力発電所建設の技術は世界で一番高い。 世界で最も高い技術を持っているのは東芝である。 2番目が日立製作所、3番目が三菱重工である。 アラブ首長国連邦の原子力発電所の発注をしたのは 石油がピークアウトを迎えオイルメジャー達は 埋蔵量がどのくらいなのか掴んでいるはずである。 つまり、石油の未来は明るくないのだ。 そこで中東の産油国は石油は貴重な輸出品として、 国内の電力は、原子力発電でまかなうことにしたのだ。 僕は、当然アラブ首長国連邦の原子力発電所は 東芝や日立が受注するものと思い込んでいた。 ところが東芝も日立も落ちて、 なんと受注したのは韓国であった。 なぜ技術力が高いはずの日本が負けたのか。 東芝や日立は原子力発電所を作ると言う事で受注しようとした。 ところが、韓国が原子力発電所を作り、しかも運転もする。 そして60年間安全を保障する、と言う条件を示して勝った。 原子力発電所だけではなく、 全部1パッケージで提案したのである。 これをシステム輸出という。 今まで日本は原子力発電所をはじめ テレビ、自動車など単品輸出をしてきた。 … 続きを読む

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人がいいけど仕事をしない政治家と、 悪い事もするが仕事のできる政治家、 どちらが、国民にふさわしいか

「人がいいけど仕事をしない政治家と、 悪い事もするが仕事のできる政治家、] どちらが国民にふさわしいか」 と言う質問をうけた。 まず、仕事をしない政治家はいない。 どの政治家も懸命に仕事をしている。 選挙で当選するという事は、 尋常の努力では成しえない。 更に、いま日本は数々の難問を抱えている。 少なくとも政権党の政治家達は、 寝る時間を割いて頑張っているはずである。 さて、質問についてだが、 鳩山さんと小沢さんを比べるとわかりやすい。 鳩山さんはやたらに人が好い。 人々への心配り、配慮では誰にも負けないと思う。 だが、彼は権力闘争にはあまりにも関心がない。 例えば、普天間基地の問題で彼は、 沖縄にこれ以上迷惑をかけるのは良くないと考え、 移設先は国外、最低でも県外だと主張した。 この理念は良くわかる。 彼は移設先をグアムだと考えていたのである。 だが、アメリカとの交渉で抑止力の面で グアムはダメで沖縄だと決めざるを得なくなった。 一つにはアメリカとの交渉にも問題がある。 交渉とはギブアンドテイクである。 グアムに移設する代わりに 何をアメリカに提供しようと考えたのか。 こうした部分は通常何十年か立たないと公表されない。 しかし、僕は疑っている。 日本側が何か提供すると言ったのか。 言わなかったのではないか。 どうも鳩山さんを見ていると ギブアンドテイクという事は考えていないようだ。 更に、沖縄しかないとわかって 鳩山さんは一体何をしたのか。 僕は、鳩山さんに 「昨年の暮れに沖縄しかないとわかったら、 なぜ1月、2月に沖縄に飛んで 心から謝罪し説得をしなかったのか」 と問うた。 … 続きを読む

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iPadによる知的革命

iPadを試してみた。 遅ればせながら様々な世界の大学の講義が データベース化されている事を知った。 iPadを教科書にと言う話も含め これは教育革命、知的革命を起こそうとしてると感じた。 しかし、ここでの共通語は英語だ。 英語が今後の知の世界の スタンダードなツールになる事は避けられないだろう。 だが、日本人としては ここになんらかの抵抗をしてみたくなる。 日本語は学べば学ぶほど難しいが 発音しやすいので入り口は容易と聞いた事がある。 発音しやすい事を武器に 日本語に興味を持ってもらうと言う仕掛けを 海外にしていくのはどうか。 言ってみれば言葉のマーケティングであり言葉のセールスだ。

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民主党のこれから

今、民主党の中で鳩山首相退陣論が爆発的に起きている。 特に、7月の参議院選挙で再選を狙う議員達から、悲鳴のように噴出している。 このままでは民主党は参議院選で極めて厳しい。 30台の議席しか取れないかもしれない。 そこで参議院改選組にとっては死活の問題である。議員は落選したらただの人になる。 特に、輿石参議院会長は日教組を母体に当選している。 日教組の中には社民党支持の人たちも少なくない。 彼らが選挙協力しなければ当選は難しい。 そこで、参議院改選組は何とかしなければ、と慌てふためき鳩山退陣論が噴出してきた。 今日、鳩山小沢会談が行われる。 問題は小沢さんが鳩山退陣に踏み切るかどうかだ。 小沢さんが踏み切れば、党内は退陣色が半分をはるかに上回る。 だが、問題は鳩山さんが退陣して後継総理を誰にするかだ。 仮に、菅さんや原口さんが総理になっても参議院選挙は負ける。 負ければ総理は辞めなければならない。 たった1ヵ月半の総理に誰がなるだろう。なり手はいないだろう。 僕は、参議院選挙に負ければ鳩山首相、小沢幹事長両者とも辞めるべきだと思っている。 選挙に負けた責任は両者にあるからだ。 ここで小沢さんが自分だけの生き残り策を講じると事態はややこしくなる。 二人が辞めて9月の末の代表選を早め、選挙をすべきである。 そして、代表に選ばれた人物がフェアに幹事長を決める。 下手をすると、小沢派・反小沢派の権力闘争になる。 こうなると民主党が分裂する可能性もある。 僕は、昨年の選挙で民主党が政権を取ったので、なんとか二大政党制を安定させたいと思っている。 問題は、民主党と自民党の違いがあまりにもないことだ。 アメリカの場合は、キリスト教に忠実なのが共和党、キリスト教より自由になろうとしているのが民主党と明確な違いがある。 更に、共和党は世界の警察として軍事力を重要視し、民主党は対話と協調の姿勢が強い。 僕は、民主党は福祉を重視する政党、自民党は経済成長を重視する政党、そして旗印を明確にすべきだと思っている。 ところが、世論迎合で旗印を明確にできないでいる。 外交については、僕は、ざっくり言えば自民党がアメリカの共和党、民主党がアメリカの民主党の路線をとるのがわかりやすい。 ところが、これも両党曖昧になっている。

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日米安全保障と普天間問題について

普天間問題はこじれにこじれているが、日米の関係を考える絶好のチャンスだと思う。 当初、鳩山さんが普天間基地をグアムに移設することを考えていた。 ところがアメリカがグアムはNO、と言ってきた。 理由は「抑止力」であった。 東西冷戦は終った。だけど、アフガン戦争は続いている。 北朝鮮の危機もある。中国が軍事力を拡大している。 だから、アジアの安全平和のための抑止力として、普天間の移設先は沖縄でなければならない、と言うのである。 それでは「抑止力」とはなんなのか? これまで、私達日本人は、抑止力を真剣に考える事をしなかった。 実は日本とアメリカの関係は、日米安保条約を含めて冷戦の時代にできたものである。 20年前に冷戦は終った。 だから日米関係も、ポスト冷戦にふさわしい関係を再構築すべきである。 僕は、鳩山さんにオバマ大統領と会った時に、なぜこれから日米のトップ、そして関係者達が時間をかけ回を重ねて新しい日米関係を構築しよう、その体制を作ろう、と言わずに「トラストミー」なんて言ったのか、と問うた。 鳩山さんは、よくなかったかもしれない、と答えた。 さて、新しい日米関係を構築するにしても、抑止力をどう考えるかが問題である。 僕は、中曽根さんと対談した時に「東西冷戦が終ったと言う事は、世界が平和になることではない」と言った。 中曽根さんは「冷戦が終ったという事は、神が人類にくれた平和を考える為の安定した時間」だと話した。 ところが、すぐにイラクがクエートを侵攻する、という事件が起きた。 そして、イラクがイスラエルと対立しているパレスチナを露骨に支援しだした。 東西冷戦は終ったが、アラブ問題が厄介な事態となった。 2001年に9.11が起きた。 アメリカは怒り、ビンラディンをやっつけようとアフガン戦争が始まった。 更にイラク戦争が始まった。 また、アメリカとイランの関係が急速に悪化した。 東西冷戦とは違う複雑な戦乱の時代となった。 北朝鮮が核実験をし、アジアの安定も壊れた。 僕は、冷戦が終って米軍が沖縄から撤退する日が遠くはない、と考えていた。 だが、そうはならなかった。 イラク戦争にも沖縄基地が使われ、アフガン戦争にも重要なアメリカの拠点となっている。 抑止力という言葉が、新たな現実性を帯びてきたのである。 抑止力など虚の理屈だという意見もある。 だが、僕はジャーナリストとして、理想は求めるが現実から遊離するわけにはいかない。 抑止力など関係ないとは言い難い。 僕は、鳩山首相はいきなり普天間の移設を持ち出すのではなく、日米関係を将来どうするか、 沖縄からグアムに移転、という計画をどのように進めるのか、こういう論議をこそ始めるべきだったと思っている。 選挙の時に、いきなり「普天間を国外、最低でも県外」と言ったのは、気持ちはわかるが、野党ゆえの軽はずみだと判断せざるを得ない。 5月28日の日米共同声明は、結局、普天間基地をずっと続ける、という宣言でしかなかった。 沖縄県民にとっても最悪の事態である。 僕は、鳩山首相、或いは後継首相は、数ヶ月という単位ではないが、沖縄基地のグアムへの転換を真剣にアメリカと討議すべきだと思う。

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「ガラスの巨塔」を読んで

元NHKの今井彰の書いた「ガラスの巨塔」という話題の小説を読んだ。 非常に面白かった。 今井は「プロジェクトX」のプロデューサーで、 一時はテレビ界の最高のプロデューサーとしてもてはやされた人物であった。 芸術祭賞をはじめ、数々の賞を受賞している。 僕自身、テレビ界で生きているので、 今井の気持ち、苛立ちや悔しさなどが良くわかる。 今井は地方局出身で、 湾岸戦争で捕虜となったアメリカ兵の家族を克明に取材した。 その粘り、執拗さには頭が下がる。 この番組をきっかけに彼は認められ、 大ドキュメンタリーをいくつも物にする。 そして「プロジェクトX」のプロデューサーとなり、 会長にまで深く信頼されるようになる。 ところが、その会長が失脚して 今まで彼を賞賛し協力してくれた人間達が 一転してこぞって彼の足を引っ張る。 僕は、こんな大ヒット番組に関わった事はなく、 局のトップと特別の関係になった事もないが、 これまでの絶賛が、嫉妬と非難に変わり、 それが大渦巻となるのはよくわかる。 結局、彼は追い詰められてNHKを辞めるのだが、 小説と銘はうっているがほとんど実話であり また、実話でなければ彼が書く意味がない。 彼は気を悪くするかもしれないが、 彼が作った最高のドキュメンタリーだと思う。

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何をやってるんだ、民主党は

田原総一朗です。 昨年の9月、民主党の鳩山内閣が発足した時には 支持率は約70%あった。 それが、直近の朝日新聞の世論調査では21%と大急降下だ。 恐らく次に出る世論調査では20%を割るだろう。 なぜ鳩山内閣の支持率がこれほど暴落したのか。 一言で言えば、政権党として慣れていなくて 政権党としての認識がないことだ。 困ったことに、民主党には政権党としての意識がなく、 一方、自民党には野党としての認識がない。 両党とも国民に言うべき言葉を何も持ってない。 例えば昨日、前原国土交通相は 高速道路料金についての政府案を引っ込めた。 なぜ引っ込めたと言う説明がない。 もともと民主党は高速道路料金は 無料にするとマニフェストにうたっていた。 前原大臣も、 「高速道路料金無料化の少なくとも実験は行う」 と言明していた。 ところが、小沢幹事長が 自民党時代に高速道路料金を下げるために 用意していた2兆5千億で、なんと、 「新しい道路建設をする」 と言い出した。 参議院選挙の為のばらまきだろう。 前原大臣は、猛然と反対した。 ところが、小沢氏は 「前原君が何か言ってるが、興味もなければ関心もない」 と言い切った。 結局、前原大臣は小沢案をのまざるを得ず、 その為に作成した高速道路料金計画は 近距離では値上がりになる、と言う事になった。 前原大臣自身、矛盾しているとはわかっていながら、 小沢幹事長が「新しい道路建設をする」などとねじ込んだので、 こうした案を作らざるを得なかったのだ。 ところが、小沢幹事長は、 「こんな道路料金が上がる案などのめない」 と断言した。 小沢幹事長が、新しい道路を建設するなどと言った為に 前原大臣はやもなくこういう料金にしたのである。 … 続きを読む

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