月別アーカイブ: 3月 2009
『再生力』・・・・・・野村監督に聞きたいことが、山ほどあった
最近の本の仕事について書いていきたい。 わざわざ、このブログを訪ねてくださったみなさんだ。本を出したねらいや見所を、ぜひ伝えておきたいと思っている。 まず、前にトークショーがあったと紹介した野村克也監督との対談本『再生力』(イースト・プレス刊)。私が、野村監督が南海ホークスで現役選手のときからずっと野村ファンだったことも、すでに書いた。 球界の太陽だった長嶋茂雄や王貞治に対して、野村さんは月見草といわれた。実は、自分でそう喩えたのだ。657本という球界第2位の偉大な本塁打記録を持つが、野村さんのホームランは長嶋や王とは違って、観客もまばらなスタンドに打ち込まれた。なにしろ、野村さんの高校野球部は夏の甲子園予選に毎年1回戦敗退という弱小チーム。南海にもテスト生として入団し、投球練習を受ける「壁」の役目しか期待されなかった。それがなぜ、4番を打つ強打者になり、世界の王に次ぐホームランを打つことができたのか? 私には長年、野村さんに聞きたいと思っていたことが山ほどあった。バッターへの「ささやき戦術」は、どんな言葉をブツブツつぶやいたのか? ID野球をはじめとする考える野球、頭を使う野球のルーツはどこにあるのか? 南海で選手兼監督になって以来、なぜ最下位チームの監督ばかり引き受けてきたのか? 「ダメ球団」の烙印を押された最下位チームを見事に再生させることができた秘訣は何なのか? なかでも、なんとしても聞きたかったのは、個人や組織の「再生力」について野村克也さんがどのように考えているかだった。日本の政治、経済、社会が自信を失っている状況は、野村さんが引き受けては優勝に導いた最下位チームの選手たちが自信を失っていた状況に重なる。日本には、まさに「再生力」が必要なのだ。そのヒントを野村さんから得ようと思ったのである。 そんな私の問いかけに、野村さんは実にストレートに本音で応えてくれた。野村さんの話の最大の魅力は、つねに自分の経験や実践に基づくことしか言わず、評論家的な口ぶりを一切しないことだと思う。 だから私は、本のまえがきに「政治家や経営者、ビジネスマン、あるいはこれから進路を選ぶ学生、第二の人生を模索する熟年層といったみなさんにとって、得るところが大きいはずである」と書いた。そんな多くのみなさんに、ぜひ読んでいただきたいと思っている。
母校の惜敗
選抜高校野球で母校・彦根東高校が初戦を戦い、 4-5で習志野高校に惜敗した。 21世紀枠での出場であり、また、 事実上の初出場みたいなものなので(56ぶりの出場)、 ここまで勝負できるとは思っていなかった。 よくやったと思う。 今回の経験を糧に、 この夏、もう一度、甲子園を目指してもらいたい。 若者にとっては、結果など実はどうでもいい。 「やってやろう」と思うことこそが大事なのだと私は思う。
母校の滋賀県立彦根東高校が甲子園に
WBCで日本が死闘を制して世界一になった。 とても素晴らしいことだ。 この春は、野球にどうも縁があるように思える。 楽天・野村監督との共著『再生力』を出版し、 我が母校の滋賀県立彦根東高校が甲子園に出場することになったからだ。 その母校の彦根東高校が明日3/26に甲子園で1回戦を戦う。 甲子園に出場するのは56年ぶりなのだが、 県内でも有数な進学校だけに、 出場が決まった際には、とても驚いた。 最近では滋賀県勢も強くなっているので、 もう2度と甲子園に出ることはないと思っていた。 私も2年生の春まで野球部だった。 レギュラーになれず、バッティングキャッチャーをやるくらいだったが、 毎朝、100回素振りをしてから登校していた。 あまり語ることはないが、私は野球好きなのだ。 過去2度出場しているが、まだ1勝をあげられていない。 ぜひ勝ってもらいたい。 写真は彦根東高が送ってくれたペナントだ。 必勝を期して、ブログに掲げたい。
テレフォンショッキングに出た
報告が遅くなったが、3/20(金)に「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに出た。 写真は、出演の際にもらったネームプレートと、 「100人アンケート」(正式名ではないが、便宜的にこういっておく)の 景品でもらったストラップだ。 「100人アンケート」とは、会場にいる100人に質問し、 該当者が一人しかいない質問をしたら、 特製ストラップをもらえるというゲームだ。 私は滋賀県出身なのだが、滋賀出身の人と東京で会うのは珍しい。 だから、「滋賀出身の人は?」と質問した。 誰もいないだろうなと思ったが、一人いたので私が驚いた。 おまけに特製ストラップまでもらった。 追伸 番組中でも話をしたが、 選抜高校野球に我が母校・彦根東高校が出場する。 初戦は3/26。相手は千葉の習志野高校だ。 強豪が相手だが、気後れせずに楽しんでプレイしてもらいたい。
新刊『再生力』出版記念トークショー
3/21(土)に新刊『再生力』の出版記念トークショーを行った。 実のところ私は、ホークス時代から大の野村さんファンだ。 『再生力』では、選手の再生にかけては定評のある野村さんに、 個人や組織の「再生」について聞いた。 トークショーは、たくさんの人に集まってもらい、とても盛況だった。 こういう場に出て、読者の皆さんの前でお話しすると、反応が直接わかって勉強になる。 今後もこういう場を大切にしていきたい。
「笑っていいとも!」に出ます。
WBCで日本が勝って、本当によかった。 この勢いで勝ち進んでもらいたい。 さて、明日、「笑っていいとも!」に出ることになった。 新刊『再生力』を一緒に出した楽天・野村監督からの紹介だ。 「笑っていいとも!」には出るのは、これで2回目だ。 前に出たのは、18年前。 まさか自分が2回も出ることになるとは、思わなかった。 こういう番組にゲスト出演する機会はあまりないので、楽しみたいと思う。 3連休の初日で出かける人も多いと思うが、 自宅でゆっくりする予定の人は、 是非、見てください。 「爆弾発言」が飛び出すかもしれないので、お楽しみに! 追伸 3/21に野村監督とトークショーをやります。詳しくは、コチラで!
青年将校化する東京地検特捜部
フォーラム神保町主催のシンポジウム「青年将校化する東京地検特捜部」に参加した。 朝日新聞でも報じられているようだ。 http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200903150184.html シンポジウムの参加メンバーは、以下の面々だ。 魚住昭 佐藤優 鈴木宗男(衆議院議員/新党大地代表) 平野貞夫 (元参議院議員) 宮崎学 二木啓孝 田原総一朗 当日のサンデープロジェクトにも出演してくれていた元特捜検事の郷原信郎さんが飛び入り参加するなど、非常に白熱した議論になった。時間が足りないくらいだった。 当日の模様は、フォーラム神保町が後日、オンデマンド配信するそうなので、関心がある人には見てもらいたい。 http://www.forum-j.com/
琵琶湖塾(4)
2008年度の琵琶湖塾にお呼びしたゲスト講師は、詩人・作家の辻井喬(堤清二)さん、日本映像事業協同組合理事長・笑いと健康学会会長の澤田隆治さん、外交ジャーナリスト・作家の手嶋龍一さん、作曲家の三枝成彰、衆議院議員・民主党副代表の前原誠司さん、外科医・国境なき医師団日本前会長の臼井律郎さん、叡山学院院長の堀澤祖門さんの7人。第2回に予定していた衆議院議員・自民党政務調査会長の谷垣禎一さんは、政治日程で残念ながら急遽欠席。この回は私一人でやった。 2009年度の琵琶湖塾は、現在ゲスト講師が固まりつつある段階で、第1回は2009年7月8日(水)午後6時45分から、作家で外務省起訴休職外交官の佐藤優さんに来てもらう。少しでも長く議論をしたいから、スタート時刻を15分早めた。佐藤さんとは、2007~08年に長い対談をしてアスコム『第三次世界大戦』(左巻・右巻)にまとめたが、この評判がとてもよい。新年度の琵琶湖塾は、初回から極めて刺激的な話を聞くことができるはずだ。佐藤さんのほか、医師の鎌田実さん、政治ジャーナリストの岸井成格さん、経済ジャーナリストの財部誠一さんが決まっている。 メイン会場は大津市のピアザ淡海《おうみ》「ピアザホール」だが、年に2回は彦根市の滋賀県立大学「交流センター」で開くことになっている。琵琶湖塾の塾生は、年間パス(一般1万8000円、学生半額)を申し込んでいただくが、彦根の2回は「公開琵琶湖塾」ということで、一般の方も入場できる(一般1000円、学生半額)。 5月11日には滋賀県の知事公館で、2009年度琵琶湖塾開講の記者会見をする。その記事が新聞などで紹介される翌日以降、申し込み受付がスタートする予定だ。ゲスト講師と日程が確定したら、またこのブログで紹介したい。来年度も多くの塾生に参加していただき、熱い議論を交わすことを楽しみにしている。よろしくお願いします。 【了】
琵琶湖塾(3)
夜8時45分からの車座集会には、堀澤祖門師も加わっていただき、私と坂本副塾長の三人で、ホールでの話よりもさらに突っ込んだ話し合いをした。 ホールで「年末に日比谷公園で派遣村ができたとき、東京にあんなに寺があるのに、門戸を開かなかった。細分化された各宗派は自分のことしか考えていない。世襲制と檀家制度で、日本の仏教は危機的な状況にある」と話した堀澤祖門師に、若い運営委員が「仏教の課題や理想を抱けというお話はわかります。でも派遣の若者は、明日どうするか、この1週間をどう食べていくかが問題なんです。どうすればいいんですか?」と突っ込む。 ある女性は、「私には、難しい話はわかりませんけど、嫁姑《よめ・しゅうとめ》問題で何十年と苦労してきて、最近姑を送ったんです。そのときお棺の中の姑の顔が、まさに仏様の顔に見えました。ああ、どちらが悪いということではない、そのような定めだったのだと感じ、姑への思いが一変したんです。これも悟りではないですか」と力説。これには堀澤さんも私も、思わず拍手する。 「自分はこう思うが、どうなんだ!」という意見や質問が、ポンポン飛び出すのが、車座集会のおもしろさだ。こういう場では、ややもすると立派な意見を言おうとして、結局、新聞社説か何かを要約したような常識的な説を開陳する人が少なくないが、これではつまらない。荒削りでかまわないから話題を絞り込んで、自分を徹底的に打ち出す言葉を、どんどんぶっつけてほしい。そうすれば、こちらのスイッチも「パチン」と入るのだ。 10時すぎ大津プリンスホテルで夜食。その後、夜中まで『週刊朝日』ギロン堂原稿書き。明日19日は朝ホテルを出るが、そのまま東京を通り越して、水戸で講演。この歳で何をやっているのかと思われるだろうが、どこへ行っても人と会うのは楽しい。 【次回につづく】
琵琶湖塾(2)
琵琶湖塾のおもしろいところ、すばらしいところは、一般公募の運営委員たちによる「手作り」の塾ということである。 琵琶湖塾の主催は滋賀県立大学だが(共催は滋賀県、後援は大津市と彦根市)、県大は事務局を務めるものの、実際の運営はボランティアの委員たちが話し合って決めていく。ゲスト講師にどんな話をしてもらうか、車座集会のテーマをどうするかという企画から、講師の人生年表づくり、受付や会場整理、控え室のお茶出しまで、委員たちが担当する。 最初のうちは、「この位置で挨拶して、ここに移動」と舞台上の動線がやたら複雑だったり、 「あと何分」の表示が妙に細かい刻みで出たり、いかにも素人の手作り感に溢れていたが(笑)、 みんなだいぶ慣れてきた。 だから、委員たちはあれこれ話し合って、「人間力」という今回のキーワードを決めていた。 それはそれで構わないが、と私は言った。 「みんなが興味を持っている大問題は、いまの政治の体たらくだよ。自民党は、総選挙をやれば必ず負けるとわかっている。そこで自民党の政治家たちは、誰をトップにして選挙をやれば、もっとも負け方がひどくないかという一点だけで、自分たちのリーダーを決めようとしている。そんなことで日本の総理大臣を決めるなんて、絶対おかしい。もっと言えば、いま日本に首相に推したい政治家が一人もいない。その話をしよう」 これには堀澤祖門師も賛同してくれた。夜7時からの琵琶湖塾では、なぜ政治がこんなにヘタレてしまったか、それに加えて百年に一度の経済危機に仏教は何をしたか、そんないま私たちが育むべき「人間力」とは何かと、会場を巻き込んで熱い討議を繰り広げた。 【次回につづく】