月別アーカイブ: 6月 2010

日本はなぜ、弱くなったのか

よく「失われた20年」と言われる。 確かに20年、世界の中でも日本の地位は どんどん下がっていく。 例えば、一人当たりのGDPは 2000年には世界で3位であったのが、 2008年には23位に落ちている。 総合国際競争力も、 90年には世界第一位であったのが、 2010年には27位に落ちている。 なぜこれほど落ちたのだろうか。 実は、国際社会の中で日本の技術力は高い。 にもかかわらず、 商売が下手になっているのである。 例えば昨年の暮れ、 アラブ首長国連邦が原子力発電所の発注をした。 実はこれから世界は原子力発電の時代である。 中国を始め、アジアの国々で 原子力発電所がどんどん作られる事になる。 そして日本の原子力発電所建設の技術は世界で一番高い。 世界で最も高い技術を持っているのは東芝である。 2番目が日立製作所、3番目が三菱重工である。 アラブ首長国連邦の原子力発電所の発注をしたのは 石油がピークアウトを迎えオイルメジャー達は 埋蔵量がどのくらいなのか掴んでいるはずである。 つまり、石油の未来は明るくないのだ。 そこで中東の産油国は石油は貴重な輸出品として、 国内の電力は、原子力発電でまかなうことにしたのだ。 僕は、当然アラブ首長国連邦の原子力発電所は 東芝や日立が受注するものと思い込んでいた。 ところが東芝も日立も落ちて、 なんと受注したのは韓国であった。 なぜ技術力が高いはずの日本が負けたのか。 東芝や日立は原子力発電所を作ると言う事で受注しようとした。 ところが、韓国が原子力発電所を作り、しかも運転もする。 そして60年間安全を保障する、と言う条件を示して勝った。 原子力発電所だけではなく、 全部1パッケージで提案したのである。 これをシステム輸出という。 今まで日本は原子力発電所をはじめ テレビ、自動車など単品輸出をしてきた。 … 続きを読む

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人がいいけど仕事をしない政治家と、 悪い事もするが仕事のできる政治家、 どちらが、国民にふさわしいか

「人がいいけど仕事をしない政治家と、 悪い事もするが仕事のできる政治家、] どちらが国民にふさわしいか」 と言う質問をうけた。 まず、仕事をしない政治家はいない。 どの政治家も懸命に仕事をしている。 選挙で当選するという事は、 尋常の努力では成しえない。 更に、いま日本は数々の難問を抱えている。 少なくとも政権党の政治家達は、 寝る時間を割いて頑張っているはずである。 さて、質問についてだが、 鳩山さんと小沢さんを比べるとわかりやすい。 鳩山さんはやたらに人が好い。 人々への心配り、配慮では誰にも負けないと思う。 だが、彼は権力闘争にはあまりにも関心がない。 例えば、普天間基地の問題で彼は、 沖縄にこれ以上迷惑をかけるのは良くないと考え、 移設先は国外、最低でも県外だと主張した。 この理念は良くわかる。 彼は移設先をグアムだと考えていたのである。 だが、アメリカとの交渉で抑止力の面で グアムはダメで沖縄だと決めざるを得なくなった。 一つにはアメリカとの交渉にも問題がある。 交渉とはギブアンドテイクである。 グアムに移設する代わりに 何をアメリカに提供しようと考えたのか。 こうした部分は通常何十年か立たないと公表されない。 しかし、僕は疑っている。 日本側が何か提供すると言ったのか。 言わなかったのではないか。 どうも鳩山さんを見ていると ギブアンドテイクという事は考えていないようだ。 更に、沖縄しかないとわかって 鳩山さんは一体何をしたのか。 僕は、鳩山さんに 「昨年の暮れに沖縄しかないとわかったら、 なぜ1月、2月に沖縄に飛んで 心から謝罪し説得をしなかったのか」 と問うた。 … 続きを読む

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iPadによる知的革命

iPadを試してみた。 遅ればせながら様々な世界の大学の講義が データベース化されている事を知った。 iPadを教科書にと言う話も含め これは教育革命、知的革命を起こそうとしてると感じた。 しかし、ここでの共通語は英語だ。 英語が今後の知の世界の スタンダードなツールになる事は避けられないだろう。 だが、日本人としては ここになんらかの抵抗をしてみたくなる。 日本語は学べば学ぶほど難しいが 発音しやすいので入り口は容易と聞いた事がある。 発音しやすい事を武器に 日本語に興味を持ってもらうと言う仕掛けを 海外にしていくのはどうか。 言ってみれば言葉のマーケティングであり言葉のセールスだ。

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民主党のこれから

今、民主党の中で鳩山首相退陣論が爆発的に起きている。 特に、7月の参議院選挙で再選を狙う議員達から、悲鳴のように噴出している。 このままでは民主党は参議院選で極めて厳しい。 30台の議席しか取れないかもしれない。 そこで参議院改選組にとっては死活の問題である。議員は落選したらただの人になる。 特に、輿石参議院会長は日教組を母体に当選している。 日教組の中には社民党支持の人たちも少なくない。 彼らが選挙協力しなければ当選は難しい。 そこで、参議院改選組は何とかしなければ、と慌てふためき鳩山退陣論が噴出してきた。 今日、鳩山小沢会談が行われる。 問題は小沢さんが鳩山退陣に踏み切るかどうかだ。 小沢さんが踏み切れば、党内は退陣色が半分をはるかに上回る。 だが、問題は鳩山さんが退陣して後継総理を誰にするかだ。 仮に、菅さんや原口さんが総理になっても参議院選挙は負ける。 負ければ総理は辞めなければならない。 たった1ヵ月半の総理に誰がなるだろう。なり手はいないだろう。 僕は、参議院選挙に負ければ鳩山首相、小沢幹事長両者とも辞めるべきだと思っている。 選挙に負けた責任は両者にあるからだ。 ここで小沢さんが自分だけの生き残り策を講じると事態はややこしくなる。 二人が辞めて9月の末の代表選を早め、選挙をすべきである。 そして、代表に選ばれた人物がフェアに幹事長を決める。 下手をすると、小沢派・反小沢派の権力闘争になる。 こうなると民主党が分裂する可能性もある。 僕は、昨年の選挙で民主党が政権を取ったので、なんとか二大政党制を安定させたいと思っている。 問題は、民主党と自民党の違いがあまりにもないことだ。 アメリカの場合は、キリスト教に忠実なのが共和党、キリスト教より自由になろうとしているのが民主党と明確な違いがある。 更に、共和党は世界の警察として軍事力を重要視し、民主党は対話と協調の姿勢が強い。 僕は、民主党は福祉を重視する政党、自民党は経済成長を重視する政党、そして旗印を明確にすべきだと思っている。 ところが、世論迎合で旗印を明確にできないでいる。 外交については、僕は、ざっくり言えば自民党がアメリカの共和党、民主党がアメリカの民主党の路線をとるのがわかりやすい。 ところが、これも両党曖昧になっている。

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日米安全保障と普天間問題について

普天間問題はこじれにこじれているが、日米の関係を考える絶好のチャンスだと思う。 当初、鳩山さんが普天間基地をグアムに移設することを考えていた。 ところがアメリカがグアムはNO、と言ってきた。 理由は「抑止力」であった。 東西冷戦は終った。だけど、アフガン戦争は続いている。 北朝鮮の危機もある。中国が軍事力を拡大している。 だから、アジアの安全平和のための抑止力として、普天間の移設先は沖縄でなければならない、と言うのである。 それでは「抑止力」とはなんなのか? これまで、私達日本人は、抑止力を真剣に考える事をしなかった。 実は日本とアメリカの関係は、日米安保条約を含めて冷戦の時代にできたものである。 20年前に冷戦は終った。 だから日米関係も、ポスト冷戦にふさわしい関係を再構築すべきである。 僕は、鳩山さんにオバマ大統領と会った時に、なぜこれから日米のトップ、そして関係者達が時間をかけ回を重ねて新しい日米関係を構築しよう、その体制を作ろう、と言わずに「トラストミー」なんて言ったのか、と問うた。 鳩山さんは、よくなかったかもしれない、と答えた。 さて、新しい日米関係を構築するにしても、抑止力をどう考えるかが問題である。 僕は、中曽根さんと対談した時に「東西冷戦が終ったと言う事は、世界が平和になることではない」と言った。 中曽根さんは「冷戦が終ったという事は、神が人類にくれた平和を考える為の安定した時間」だと話した。 ところが、すぐにイラクがクエートを侵攻する、という事件が起きた。 そして、イラクがイスラエルと対立しているパレスチナを露骨に支援しだした。 東西冷戦は終ったが、アラブ問題が厄介な事態となった。 2001年に9.11が起きた。 アメリカは怒り、ビンラディンをやっつけようとアフガン戦争が始まった。 更にイラク戦争が始まった。 また、アメリカとイランの関係が急速に悪化した。 東西冷戦とは違う複雑な戦乱の時代となった。 北朝鮮が核実験をし、アジアの安定も壊れた。 僕は、冷戦が終って米軍が沖縄から撤退する日が遠くはない、と考えていた。 だが、そうはならなかった。 イラク戦争にも沖縄基地が使われ、アフガン戦争にも重要なアメリカの拠点となっている。 抑止力という言葉が、新たな現実性を帯びてきたのである。 抑止力など虚の理屈だという意見もある。 だが、僕はジャーナリストとして、理想は求めるが現実から遊離するわけにはいかない。 抑止力など関係ないとは言い難い。 僕は、鳩山首相はいきなり普天間の移設を持ち出すのではなく、日米関係を将来どうするか、 沖縄からグアムに移転、という計画をどのように進めるのか、こういう論議をこそ始めるべきだったと思っている。 選挙の時に、いきなり「普天間を国外、最低でも県外」と言ったのは、気持ちはわかるが、野党ゆえの軽はずみだと判断せざるを得ない。 5月28日の日米共同声明は、結局、普天間基地をずっと続ける、という宣言でしかなかった。 沖縄県民にとっても最悪の事態である。 僕は、鳩山首相、或いは後継首相は、数ヶ月という単位ではないが、沖縄基地のグアムへの転換を真剣にアメリカと討議すべきだと思う。

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