
新聞やテレビが始まって以来の危機がやってきた。
どのテレビ局もCMが減って非常に困っている。
新聞社も同じ事が言える。広告の数がどんどん落ちている。
その大きなきっかけは一昨年、アメリカのサブプライムローンの破綻に端を発して金融大パニック、そして実態経済も大不況となった。
それが世界中に広がり、日本も大きな影響を受けた。
そこで企業の業績が悪化し、とにかく出費を削減すると言う事で広告費が急激に減ったのだが、一年たって企業が前向きになっても広告費の落下は止まらない。
実は不況のせいではなく、消費者のニーズが大きく変わったのである。
例えばあるコンビニの経営者が言った。
大手のコンビニだが、このコンビニはテレビのCMを激減させた。
理由はなぜか。
テレビのCMはそのコンビニの存在を知らない人、そのコンビニがどんな商品を扱っているかを知らない時には極めて有効であった。
つまりコンビニの種類、店舗の数が少なくてまだ開拓すべき地平が広がっているときにはテレビでどんどん宣伝する必要があった。
しかし今やコンビニが市場を埋め尽くした。新たに開拓できる地平はない。
消費者は、或いはセブンイレブンにいきローソンにいき、ampmにいきサンクスに行く。いわば、色々なコンビニに浮気をしていく。
例えばセブンイレブンにすれば、ローソンやサンクスやampmなどに浮気をしているお客さんを、いかにセブンイレブンに集中させるか、つまりセブンイレブンだけに来るようにさせるかということが最大の課題になっている。
一度来店したお客さんにいかに満足してもらい、リピーターになってもらうか、ということである。
来店したお客さんにいかにサービスをよくするか、お客さん達のニーズをいかによく知るかそして値段をいかに安くするか、ということが課題になり、マス広告の意味がだんだんなくなるということである。
マスの時代が終り、かつて電通の藤岡和賀夫氏が言った「少衆の時代」が始まったのである。
大衆の時代ではなく少衆の時代になったのである。この少衆にどう対応するか。
大企業であればあるほど対応が難しくなる。どこも頭を痛めている。
何よりも頭を痛めているのはテレビ局や大新聞などマスコミである。新聞やテレビが始まって以来の危機がやってきた。
ここをどう生き延びるか、それは私自身の問題でもある。