田原総一朗です。
昨年の9月、民主党の鳩山内閣が発足した時には
支持率は約70%あった。
それが、直近の朝日新聞の世論調査では21%と大急降下だ。
恐らく次に出る世論調査では20%を割るだろう。
なぜ鳩山内閣の支持率がこれほど暴落したのか。
一言で言えば、政権党として慣れていなくて
政権党としての認識がないことだ。
困ったことに、民主党には政権党としての意識がなく、
一方、自民党には野党としての認識がない。
両党とも国民に言うべき言葉を何も持ってない。
例えば昨日、前原国土交通相は
高速道路料金についての政府案を引っ込めた。
なぜ引っ込めたと言う説明がない。
もともと民主党は高速道路料金は
無料にするとマニフェストにうたっていた。
前原大臣も、
「高速道路料金無料化の少なくとも実験は行う」
と言明していた。
ところが、小沢幹事長が
自民党時代に高速道路料金を下げるために
用意していた2兆5千億で、なんと、
「新しい道路建設をする」
と言い出した。
参議院選挙の為のばらまきだろう。
前原大臣は、猛然と反対した。
ところが、小沢氏は
「前原君が何か言ってるが、興味もなければ関心もない」
と言い切った。
結局、前原大臣は小沢案をのまざるを得ず、
その為に作成した高速道路料金計画は
近距離では値上がりになる、と言う事になった。
前原大臣自身、矛盾しているとはわかっていながら、
小沢幹事長が「新しい道路建設をする」などとねじ込んだので、
こうした案を作らざるを得なかったのだ。
ところが、小沢幹事長は、
「こんな道路料金が上がる案などのめない」
と断言した。
小沢幹事長が、新しい道路を建設するなどと言った為に
前原大臣はやもなくこういう料金にしたのである。
それをまた、ひねり潰す。
結局、前原大臣はこの計画を断念せざる得なかった。
一体、どうなってんだ、この党は。
つまり、国民に訴えるべき言うべきメッセージはなく、
ウチゲバばかり繰り返している。
例えば、普天間移設問題にしても鳩山首相は
「沖縄に迷惑をかけたくない」と言う事で、
県外、国外を探した。
しかし、県外、国外の可能性はなく、
結局、辺野古にせざるをえなかった。
それに対して、民主党の大臣や副総理や小沢幹事長も
知らんぷりをしている。全く協力しない。
野党ならば、嫌な事は関わらなくてもいいのだが、
政権党と言うのは、嫌な事でも国民に嫌われようと
やるべき事はやらねばならない。
そういう認識がまるでない。
こう述べながら、僕はなぜ民主党の事を
こんなに心配しなければならないのかと
逆にイライラしている。
一つには、昨年の選挙で民主党に投票した事。
そして、せっかく政権を取ったのだから
「もっと真面目にそして懸命にやれよ」
と叱咤激励したいのである。
さて、5月22日(土)午前10時~の
BS朝日「激論!クロスファイア」は
「ギリシャ危機の影響は・・・?どうなる!?日本経済」
をテーマにお送りします。
出演者は、
・大塚耕平さん(内閣府副大臣)
・竹中平蔵さん(慶應義塾大学教授、元総務大臣)、
・高橋洋一さん(嘉悦大学教授)
・水野和夫さん(三菱UFJモルガンスタンレー証券チーフエコノミスト)
以上の方々です。
どうぞお楽しみに!