人がいいけど仕事をしない政治家と、 悪い事もするが仕事のできる政治家、 どちらが、国民にふさわしいか

「人がいいけど仕事をしない政治家と、
悪い事もするが仕事のできる政治家、]
どちらが国民にふさわしいか」

と言う質問をうけた。

まず、仕事をしない政治家はいない。

どの政治家も懸命に仕事をしている。

選挙で当選するという事は、
尋常の努力では成しえない。

更に、いま日本は数々の難問を抱えている。

少なくとも政権党の政治家達は、
寝る時間を割いて頑張っているはずである。

さて、質問についてだが、
鳩山さんと小沢さんを比べるとわかりやすい。

鳩山さんはやたらに人が好い。
人々への心配り、配慮では誰にも負けないと思う。

だが、彼は権力闘争にはあまりにも関心がない。

例えば、普天間基地の問題で彼は、
沖縄にこれ以上迷惑をかけるのは良くないと考え、
移設先は国外、最低でも県外だと主張した。

この理念は良くわかる。

彼は移設先をグアムだと考えていたのである。

だが、アメリカとの交渉で抑止力の面で
グアムはダメで沖縄だと決めざるを得なくなった。

一つにはアメリカとの交渉にも問題がある。
交渉とはギブアンドテイクである。

グアムに移設する代わりに
何をアメリカに提供しようと考えたのか。

こうした部分は通常何十年か立たないと公表されない。

しかし、僕は疑っている。

日本側が何か提供すると言ったのか。
言わなかったのではないか。

どうも鳩山さんを見ていると
ギブアンドテイクという事は考えていないようだ。

更に、沖縄しかないとわかって
鳩山さんは一体何をしたのか。

僕は、鳩山さんに

「昨年の暮れに沖縄しかないとわかったら、
なぜ1月、2月に沖縄に飛んで
心から謝罪し説得をしなかったのか」

と問うた。

すると鳩山さんは、回りが総理は行かなくて良い、
我々が5月中に必ず決着をつけるから、と言ったそうだ。

鳩山さんはどうも人を疑うと言う事がないようだ。

なぜ首相は行かないほうがいいのか。

回りは一体どう言う段取り、
手段で決着をつけるつもりなのか。
それをとことん追求する事をしなかった。

どうやら、人を疑う事は悪いことだと思っているようだ。

更に、5月4日に初めて沖縄を訪問した時も、
回りは行くなと止めたようだ。

それを無理に押し切って沖縄訪問をしたのである。

自民党の場合ならば、首相が沖縄訪問をするとなれば、
事前に根回し、裏交渉、段取りなど全てつけておくはずである。

ところが、なんと鳩山さんは事前の根回しも裏交渉も何もなく、
ぶっつけで沖縄に飛んだ。

政治の常識で見れば、こんな事はあり得ない。

ムチャクチャである。

ところが、鳩山さんは
事前の根回しや裏交渉などをやるのはフェアじゃない、
と思った、と話した。

こうした鳩山さんと対象的なのが小沢さんである。

小沢さんは、政治とは権力闘争だと考えている。

昨年の総選挙、そしてその前の参院選で
民主党が連勝したのは小沢さんの功績である。

彼は、政治とは相手に勝つことだと考えている。

勝つためには何でもする。

民主党が政権を握ると、
閣僚人事や党人事はほとんど小沢さんが決めた。

鳩山さんが選ぼうとして
小沢さんに外された政治家を僕は何人も知っている。

小沢さんは、完璧主義者である。

その為に情報と金を独占する。

妥協を認めない。

その為に外部から見ると独裁者に思える。

小沢政治とは勝つことであり、
勝つためには数を揃える事である。

そのためには金もかかる。

2人を比べれば明らかに
小沢さんの方が仕事の出来る政治家に思える。

だが、金と情報を独占するというやり方は、
時代にそぐわなくなってきているのではないか。

自民党の政治が国民に飽きられたのは、
密室談合型で透明度がなかったからである。

その意味では、小沢さんの政治は自民党政治に近い。

国民は、密室談合型ではない透明で政策の決まるプロセスを
オープンにする政治を求めている。

その為に民主党を選んだのである。

鳩山さんは人が好すぎた。

回りを疑うという事をしなかった。

回りに委ねた。

これは問題だと思うが、
より透明なよりオープンな政治を求める、
と言う流れは変わらないはずである。

現に菅内閣は小沢さん及び、
小沢グループを排除することで、
なんと支持率を3倍以上にV字回復させた。

国民の多くが小沢政治は古い、
と感じていた証拠である。

僕は、戦後日本で一番仕事が出来た政治家は
田中角栄だと思っている。

田中角栄以前は、
帝大を出て高級官僚になった人物しか
首相になれなかった。

彼は小学校卒でそれをぶち壊した。

だが、ぶち壊した手段はいわゆる金権政治であった。

僕は率直に言えば、田中角栄の金権政治は認めている。

田中角栄は、東京・名古屋・大阪と
特に日本海側の住民達との格差をなくそうとした。

列島改造論と言うのは
太平洋沿岸にある工場を日本の各地に分散させる事で、
豊かさを全土に広げようとしたのである。

福祉を拡充したのも田中角栄である。

田中角栄のスローガンは、
均衡ある国土の発展であった。

僕は当時としてはこれは誠に正しかったと思う。

だが、その後の自民党の政治家達が
時代は代わり高度成長は終ったにも関わらず
田中政治を真似ようとした。

そこで国民は自民党に飽きた。

ざっくり言えば、
小沢さんは田中政治を見習おうとしている。

現在は金権政治から新しい政治への端境期だと思う。

鳩山さんは新しい政治を作れないまま挫折した。

菅さんにそれが出来るかどうか。

注目している。

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